2017年11月30日
報道関係各位

半減期延長型 遺伝子組換え血液凝固第VIII 因子製剤
「アディノベイト」
12歳未満の小児および周術期の使用における用法用量承認取得

12歳未満の重症型血友病A患者において、定期補充療法では37.9%、
1回または2回の止血治療では91.4%で出血なし1
重症型血友病A患者において、手術患者での止血効果はすべて「著効」2


シャイアー社の子会社である、バクスアルタ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:グレン・スノハラ、以下「バクスアルタ」)は、2017年11月30日、血友病A 治療薬の半減期延長型遺伝子組換え血液凝固第VIII 因子(rFVIII)製剤である「アディノベイト静注用」[一般名:ルリオクトコグアルファペゴル(遺伝子組換え)](以下「アディノベイト」)において、12歳未満の小児および周術期の使用における用法用量の承認を取得しました。アディノベイトは、世界でも日本でも最も多く使用されている血友病A治療薬「アドベイト静注用」遺伝子組換え血液凝固第VIII因子製剤をもとに創製されています。

日本では約5,000人の血友病A患者さんがいると報告されており3、血友病においては、1回の出血が関節内出血による関節症4や頭蓋内出血による重篤なダメージ5につながることがあり、患者さんに与える影響が大きいと言われています。近年の血友病治療においては、定期補充療法を実施し、「出血ゼロ」を目指す治療の達成が新たなテーマとなっています6

このような背景のもと、バクスアルタは血友病Aの患者さんが「出血ゼロ」を目指す上で、より良い選択肢を提供するために、半減期延長型遺伝子組換え血液凝固第VIII 因子製剤「アディノベイト」を2016年6月発売いたしました。今回の12歳未満の小児および周術期の使用における用法用量承認取得により、より多くの患者さんにご使用いただけるようになりました。

バスクアルタは、今後も血友病領域のリーディング・カンパニーとして、血友病患者さん一人ひとりの最適な治療に貢献してまいります。

臨床試験結果概要

12歳未満の重症型血友病A患者を対象とした臨床試験1
<定期的な投与(定期補充療法)>
海外第Ⅲ相臨床試験において、治療歴のある12歳未満の重症型血友病A患者を対象に定期補充療法(50±10IU/kg、週2回)による治療効果を多施設非対照非盲検試験により検討した結果、定期補充療法を受けた66例について、全ての出血の年間出血回数(中央値)は2.0であり37.9%(25/66例)で出血エピソードを認めなかった。また、関節内出血が0回だった患者は72.7%(48/66例)、自然出血が0回だった患者は66.7%(44/66例)であった。
<出血時の止血効果>
治療歴のある12歳未満の重症型血友病A患者66例を対象とした海外第Ⅲ相臨床試験において、止血治療した70件の出血エピソードのうち「著効」又は「有効」は90.0%(63件)、1回又は2回の輸注で止血が達成された割合は91.4%(64件)であった。輸注1回あたりの投与量の中央値は46.1 IU/kgであった。
<副作用>
66例中1例に蕁麻疹(1.5%)が認められた。インヒビターの発現は認められなかった。

周術期の止血効果2
海外第Ⅲ相臨床試験において、治療歴のある重症型血友病Aを有する手術患者15例(大手術11例、小手術4例)での周術期の止血効果は全て「著効」であった。副作用として、手術患者を対象とした海外臨床試験において、17例中1例にALT上昇(5.9%)が認められた。

製品概要

製品名 アディノベイト静注用500/1000/2000
一般名 ルリオクトコグ アルファ ペゴル(遺伝子組換え)
効能・効果 血液凝固第VIII 因子欠乏患者における出血傾向の抑制
用法・用量
(下線部分追加)
本剤を添付の溶解液5mLで溶解し、緩徐に静脈内に注射する。なお、10mL/分を超えない速度で注入すること。通常、1回体重1kg当たり10~30国際単位を投与するが、患者の状態に応じて適宜増減する。定期的に投与する場合、通常、成人及び12歳以上の小児には、1回体重1kg当たり40~50国際単位を週2回投与するが、患者の状態に応じて1回体重1kg当たり60国際単位に増量できる。12歳未満の小児には、1回体重1kg当たり40~60国際単位を週2回投与するが、患者の状態に応じて1回体重1kg当たり80国際単位を超えない範囲で増量できる。
用法・用量に関連する
使用上の注意
(下線部分追加)
(1)体重1kg当たり1国際単位(IU)の本剤を投与することにより、血漿中の第Ⅷ因子レベルが2%(2IU/dL)上昇することが見込まれる。必要量は以下の計算式に基づいて算出すること。

(2)出血時に使用する場合は、出血の程度に応じて下表の目標第Ⅷ因子レベルを参考に、個々の症例において投与量及び投与頻度を調整すること。

出血時における投与量及び投与頻度の目安

注)通常、50IU/kg投与で100%(IU/dL)の第Ⅷ因子レベル上昇が見込まれる。

(3)周術期に使用する場合は、手術・処置に応じて必要な第Ⅷ因子レベル以上を保つように投与量及び投与頻度を調整すること。

周術期における投与量及び投与頻度の目安

規格・含量 アディノベイト静注用 500: 1 バイアル 500 国際単位
アディノベイト静注用 1000: 1 バイアル 1000 国際単位
アディノベイト静注用 2000: 1 バイアル 2000 国際単位
添付溶解液(日局 注射用水5mL)
製造販売承認年月日
薬価基準収載年月日
発売年月日
用法用量承認取得年月日
製造販売承認年月日: 2016年3月28日
薬価基準収載年月日: 2016年5月25日
発売年月日: 2016年6月1日
用法用量承認取得年月日:2017年11月30日
製品写真

シャイアーについて
シャイアーは、希少疾患の患者さんのために尽力するグローバルリーダーです。血液疾患、免疫性疾患、遺伝性疾患、神経領域疾患(ニューロサイエンス)、内科領域疾患を含む主要な希少疾患領域に加え、成長を続ける眼科およびオンコロジーの治療分野において、クラス最高の医薬品の開発に取り組んでいます。多様な疾患領域における事業を通じて、充実した人生を送ろうと努めておられる世界100カ国以上の患者さんに製品を提供しています。

シャイアーは、アンメット・メディカル・ニーズへの早急な対応が必要であることを強く意識し、患者さんおよび患者さんを支える全ての方々に有意義な影響をもたらす医薬品を通じて、それらの人々の生活を改善するためにたゆまぬ努力を続けています。

バクスアルタ株式会社は、シャイアー社の100%子会社です。

血友病について
血友病は「止血するのに時間がかかる」病気であり、生涯にわたる出血性疾患です7。出生男子1万人に1人の割合で発生します8。血液中の凝固因子の中で、生まれつき血液凝固第VIII因子が低下または欠乏している患者さんが血友病A、血液凝固第IX因子が低下または欠乏している患者さんが血友病B8です。日本には血友病Aの患者さんが約5,000人、血友病Bの患者さんが約1,000人います3

関連サイト
血友病患者さんのための治療・お役立ち情報サイト「ヘモフィリア・ステーション」
http://www.hemophilia-st.jp/

参考文献
1.  社内資料(第Ⅲ相小児試験)
2.  社内資料(第Ⅲ相手術試験中間報告書)
3.  平成28年度(2016年度)血液凝固異常症全国調査報告書 厚生労働省委託事業 公益財団法人エイズ予防財団発行
4.  Valentino LA. Blood-induced joint disease: the pathophysiology of hemophilic arthropathy. J Thromb Haemost. 2010;8:1895-902.
5.  Srivastava A, Brewer AK, Mauser-Bunschoten EP, et al. Guidelines for the management of hemophilia. Haemophilia. 2013;19(1):e1-47.
6.  Skinner MW. WFH: closing the global gap - achieving optimal care. Haemophilia. 2012;18(Suppl 4):1-12.
7.  About Bleeding Disorders: Frequently Asked Questions. World Federation of Hemophilia. Accessed on December 15, 2016. Available at: http://www.wfh.org/en/page.aspx?pid=637
8.  ホームインフュージョンマニュアル(編集:東京医科大学 福武勝幸・天野景裕);バクスアルタ株式会社;2015

[お問合せ先]
シャイアー・ジャパン株式会社/バクスアルタ株式会社  広報渉外部
TEL:03-6737-0028 FAX:03-6737-0278
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